夫(30代)が大腸がん?!

家族が突然がんになったら

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(24)手術中の待ち時間

さて、大した話ではないのですが、
夫が大腸がんを切り取る手術を受けているあいだ、
どんなふうに過ごして、どんなことを考えていたか、書いていきたいと思います。

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そこの病院にはデイルームという場所があり、
大きな窓に囲まれていて陽当たりがよく、大きなテーブルやイスもあって、
入院患者さんが病室から出て休憩したり、電話したり、コロナ禍でなければお見舞いのひとと歓談したりするスペースでした。

が、たまたまほとんど人がいなかったので、
私は5時間ずっとそこで座って手術が終わるのを待っていました。

本当は気を紛らわすためにも、
最寄り駅に戻って商業施設などで時間をつぶそうと思っていたのですが、
実際のところ、夫を手術室に見送ったらなんだか病院を離れる気分になれず💦

万が一、手術中に何かあったら・・・
万が一、外出中に携帯に連絡が入ったら・・・

とかいろいろ考ると恐ろしくなってきて、結局外には出ませんでした。

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手術中は、本当にいろんなことを考えました。

まず第一に、本当に無事に手術を終えられるのかという心配。
何度も書きましたが、手術中の事故や不測の事態がおこる可能性がゼロではないということ。

(万が一、本当に万が一、夫が手術中に死んでしまったりしたら、
 この先どうやって生きていけばいいんだろう。)

みたいなことを、何度も考えてしまいました。
これは、夫ががん宣告された時と同じ気持ちでしたね。

(なんで夫が、まだ30代で、こんな目に遭わないといけないんだろう。)
(痛くてつらい、大変な思いをしなきゃいけないんだろう。)

という気持ちが止まらなくなってきて、また涙が出ました。

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また、この手術で大腸がんを切り出して、それを調べてからでないと、
がんの「ステージ」が確定しないということもずっと不安でした。

無事に手術が終わったとして、
もしがんがリンパ節にも広がっていたり、ひょっとして想定よりもっと広く転移していたりしたら、
抗がん剤治療をする可能性が高まります。

以前の記事にも書きましたが、
がんと言われてから、かなりたくさんのことを調べてきました。
しかし、抗がん剤については、あえてネットで検索することを避けていました。

調べだすと本当に途方もない量の情報が出てきて、
頭がパンクして、不安も増して、病んでしまいそうだな~と思ったからです。

なので私も夫も、
「どうかリンパ節に転移していませんように」ということを願いながらの入院・手術でした。

でも手術が終わって「リンパ節にも転移していました」と言われたら・・・
と、嫌でも想像してしまいます。

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そうして暗くて辛い気持ちでいると本当に頭が痛くなってくるので、
気持ちを切り替えるため、ぶじに手術が終わってぶじに退院した場合のことを考えるようにしました。

大腸を切り取っているので、初めは食べるものに注意しなければいけません。

食べるのが大好きな夫は、手術後の食事のことをすごく心配していました。

夫の好きな食べものって、軒並み「手術後に食べない方がいいもの」なんですよね(笑)
脂とか、繊維とか、香辛料とか・・・

おいしいものが食べられない・・・と嘆いていた夫のために、
腸にやさしくて、かつ夫が喜んでくれて、栄養も摂れるメニューをたくさん考えました。

同じようなものばかりで飽きないように、いろんなバリエーションを用意して、
こんなのもいいかも。たまにはこういうのもいいかな?
なんて考えていると、少し気が紛れて楽しめました。

(・・・でも結局そんな悠長な状況にならなかったら・・・どうしよう・・・)

と、またネガティブな気持ちが沸いてきて、気を紛らわせて、
また気持ちが暗くなって・・・の繰り返しでした(^^;)

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幸い、
そこのデイルームは明るく開放的で、その日はものすごく天気がよく、
大きな窓から青い空、雲、森、人、飛行機なんかをボーっと眺めていると、気持ちがスーッと落ち着きました☀

スマホを見たり、時々イヤな想像をしてしまって不安がぶわっと込み上げて、ちょっと泣いたりしつつ、
窓の外を眺めて気持ちを落ち着かせる・・・ということを5時間ずっと繰り返していました。

めちゃくちゃ情緒不安定・・・
でもそりゃ情緒も不安定になりますよ。

もしも病院で、手術中に待機する場所があまり開放的でない場合は、
いっそ病院の外に出た方が、メンタル的にいいかもしれないです。

ただずっと悶々と過ごすだけでは、5~6時間耐えられないので、
多少なりとも気を紛らわせられる場所に行った方がいいと思います。

そういう気分じゃなくても、
商業施設のガヤガヤしたところを歩いたり、ただ外を散歩するだけで、嫌なことを深く考え込んでしまう時間が減るので。

もしくは、ゲームとか、本とか、何でもいいので集中できるものを持っていく。
少しの時間でも別のことに集中できたほうが、精神的につらくないと思います。

ごはんとトイレは?

手術がお昼をまたぐのですが、そこの病院の周りには飲食店がなく、
私はカロリーメイトと飲み物を持って行って、デイルームでササっと食べました(笑)

院内にコンビニやレストランがある場合もありますね。

トイレも、コロナ禍だったこともあり、
入院患者さんと同じトイレを使うのはよくないよな・・・と迷ってナースステーションで聞いたところ、従業員用のトイレを使わせてもらいました。

次の記事では、手術を終えた先生からの説明について書いていきます。