大腸がんの手術・入院に必要な持ち物リストの続きです。
前編では、
・着替え、くつ
・洗面、お風呂、衛生用品
・手術のあとで要るもの
などをご紹介しましたが、後編は、
・暇つぶし・睡眠のための持ち物
・要らなかったもの
・荷造りのポイント
などについて書いていきますので、参考にしてもらえるとうれしいです。
前編はこちら↓
説明なしでリストだけ一覧で見たい!という場合はこちら↓
(20)入院時の持ち物一覧表
入院時の持ち物リスト(後編)
4.暇つぶし・睡眠
●スマホ充電器、スマホスタンド
充電器は言わずもがなですが、
動画などを見る際にずっとスマホを手で持っているのは疲れるので、スタンドを使ってテーブルなどに置けるのであればそれがいいと思います。
もっと言えば、ベッドの柵に巻き付けられる、足が自由に曲がる三脚?的なもの↓があると、
角度や位置も調節できるので尚いいです!
寝たまま動画などを見られますしね。
うちの病院では小さい備え付けのテレビもあったのですが、
位置的に寝ながら見られなかったり、あまり使い勝手がよくなかったのでほぼ見てませんでした(^^;)
入院中、時間をつぶせるかすごく不安・・・という人もいますよね。
私は我ながら暇をつぶすのが得意なタイプですが、
夫は逆で、しきりに「やることなくなったらどうしよう」という心配をしていました(笑)
そういう時には、もう「映画・動画を見まくる」の一択だと思います。
上記のとおり、ベッドの柵やテーブルにスマホを固定しておけば寝たまま見られるので、身体を動かすのが辛いときでも安心。
そこでおすすめなのが、
動画配信サービスの無料体験期間を活用すること!
動画のサブスクって月額料金がけっこうかかるので、お金もったいないなぁ・・・と思ってしまうんですが、
大手や有名どころでは、2週間~1か月間の無料体験期間が設けられているところがあるんです。
例えば、
・U-NEXT
・ABEMAプレミアム
・DMMプレミアム
・SPOOXバリュープラン Powered by Lemino
などなど。
夫の場合は大体2週間弱くらいの入院だったので、
退院後の家での療養生活でも残りの無料期間を楽しんで、その後利用しなさそうなら、お金がかかる前に解約してしまうというのがベストですね。
●本、電子書籍
動画をあまり見ない派の人は、本をいくつか持って行きましょう。
ただし荷物が重くなる&術後しばらくはそんな余裕がないかもなので、後から洗濯物の入れ替えなどのときに持ってきてもらうといいかもしれません。
一番いいのは、電子書籍!
小説ならまだしもマンガをたくさん持ち込むのは大変ですが、電子書籍ならかさばりません。
しかも、オフラインで読むことができるところもあるので、Wi-Fiのレンタルをしなくていい場合もあるんです!
例えば、有名どころの
・ブックライブ
・コミックシーモア
・ebookjapan
・Renta!
あたりだと作品数も十分すぎるほど膨大で、かつ、
「家のWi-Fi環境で読みたい本をダウンロードしておく」などすることで、病院でWi-Fi環境がなくても通信料を心配せずに読むことができます!
これってほんとに便利ですよね・・・ありがたい・・・
ちなみにこの中だと、
「ブックライブ」がマンガも小説も特に種類が多い印象なので、個人的におすすめです。
●ポケットWi-Fi
夫が入院した病院には、Wi-Fi設備はありませんでした・・・
病院によっては無料のWi-Fiスポットが設置されている場合もありますが、時間帯によってネットが遅くなったり切れたり、特に動画を見る場合などは不便に感じるかもしれません。
そんな時のために、心配な方はポケットWi-Fiをレンタルしておくと便利です。
1日500円程度、月額2~3,000円でレンタルできるものもあり、容量によって金額も変わるので、自分のスタイルに合わせて選ぶとよいと思います。
・WiFiレンタル屋さん
・どんなときもWiFi
・NETAGE
などが比較的リーズナブルでおすすめです!
●耳栓
病院のベッドは寝心地がいいとは言えないため、眠りが浅い中、
同室のひとの物音が気になったりなどして、夜にちゃんと眠ることはけっこう難しいかもしれません。
なので念のため、耳栓を持っていっておくと安心です。
↑のようにふかふかしたポリウレタン素材で、指でぎゅーっと押しつぶしたりひねったりして細くしてから耳に突っ込み、反発力で耳栓がふくらんで穴をふさぐサイプと、
↑のようにシリコン製で耳の穴にフタをするみたいなタイプもあります。
どちらが合うかは、耳の穴の大きさや形によると思うのですが、
個人的には、ポリウレタン製のほうは上手く耳に入れるのに結構コツがいるので、
シリコン製のほうが、入れるのは簡単かもしれないなと思います。
どちらにしろ、耳栓をしなれていない人は、
入院前から試してみて耳を慣れさせるのが一番いいと思います^^
●コードの長いイヤホン
病院によりますが、ベッドのそばに小さなテレビがついていることが多いと思います。
これは、院内で「テレビカード」みたいなものを購入しないと見られないのに加えて、有線のイヤホンを挿す必要があります。(他の人にうるさいので)
スマホを見続けるのも疲れてしまうので、気分転換にテレビを見られるように(もしくは音声だけでも聞けるように)、有線イヤフォンも用意していくといいかもしれません。
その場合、コードの長さに注意してください!
テレビからベッドの距離ってそんなに遠くないように感じるのですが、実際イヤホンを挿してみると、十分な長さがないと楽な体勢で見ることができなくて困ります💦
うちは「100均でいいや!」と思って買ったのですが、長さ短すぎて使えませんでした(笑)
要らなかったもの
ここからは、準備していったけど使わなかった・いらなかったものについて。
●iPad
上に書いた通り、「暇つぶしができるか不安すぎる」という夫が、
スマホや本に加えて動画を大きな画面で見るためにiPadも持って行ったのですが・・・
結果、使わずじまいでした😅
というのも、
手術後しばらくは体がつらくて動画を見る気にも、準備する気にもなれず。
体調が落ち着いてからも、iPadを取り出したり扱うのが微妙~に重くて億劫になり、結局スマホで事足りたということでした。
「入院中の暇つぶしは動画のみ!大きい画面で観たい!」という場合を除いては、
iPadを持って行っても使わない可能性が高いかもしれません。
●コップ・タンブラー
いつも家では、ステンレスタンブラーに飲み物を入れておき、こまめに水分を取るように日常的に心がけていたので、
サイドテーブルに置いておけるようにとそのタンブラーも持って行きました。
が、
結局ストロー付きのペットボトルキャップが便利すぎてずっとそれを使い、
元気になってきたころにはペットボトルから直飲みしていたようです。
なんと言っても冷蔵庫がすぐ真横にあるので、わざわざコップに移し替える方が面倒だったみたいです。
コップを洗うのも面倒ですしね。
(確かにそう言われてみればそのとおり(笑))
●食べもの、飲みもの(お見舞い)
これは入院準備というよりお見舞いの差し入れで、
体調が整ってきたら、ゼリーやプリンやジュースなどを持って行こうと考えていたんです。
コロナ禍で面会不可だったのもあり、入院は退屈で病院食も味が薄いだろうから、気分転換になるかな~と思い。
しかし実際のところ、
意外なことに病院食の量(特におかゆの量)がめちゃくちゃ多かったそう🍚
身体をあまり動かさないこともあって、おなか空くタイミングがあんまりなかったとのことでした。
そもそも「大腸を切り取る」手術をしているため、
(14)手術の説明を読んで思ったことの記事にも書きましたが「腸閉塞」の恐怖もあり、満腹になりたくない=あまり間食をしたい気分にもならなかったみたいです。
※食欲の有無は人によると思いますが、差し入れを持って行く前に、本人から先生や看護師さんに、食べていいのかどうか確認してもらった方がいいと思います。
うちの病院では、手術から6日目くらいには「ジュースやプリンやゼリーOK」と先生から言われました!
●サコッシュ・ポシェット
検査に行くときや、元気になってきて病院内を歩き回るときなど、
スマホや財布を入れて持ち歩くのに、ななめ掛けできる小さいカバンがあると便利と聞いて、
一応持って行っていましたが・・・
冬だったのでジャージのポケットがあり、病院内もスマホ決済が使えたりと、スマホしか持って行くものがなかったので、
わざわざカバンに入れる必要もなかったみたいです。
逆に女性であればいろいろ持ち物もあると思うので、カバンがあった方が便利かもしれませんね。
病室にどのくらいの荷物を置けるか
病院の規模、選んだ病室の種類によってもちろん変わってきますが、夫が入院したのは、≪無料の4人部屋≫でした。
その場合の荷物を収納できる場所としては、
- ベッド横の小さいデスクと引き出し
- めちゃくちゃ細長い縦ロッカー
という、限られたスペースしかありませんでした。
デスクは、上からテレビ&天板・浅い引き出し・ミニ冷蔵庫が一体化したもので、
ほんとに最小限のものしか置けません💦
ロッカーはほんとに細長い、頭も入らないくらい細い縦長のやつでした(笑)
入院前に病室や収納スペースを見られればいいのですが、そうもいかない時が多いと思うので、
- 荷物は必要最低限
- 置く場所に困らないように整理しておく
ことがとても重要になってきます。
荷造りのポイント
まず第一に、
- 一番大きなカバンのサイズに注意
です。前述のとおり、ロッカーに入らない可能性があります。
多少融通の利く、やわらかく変形しやすい素材のボストンバッグやトートバッグがいいと思います。
かつ、
- 中もトートバッグなどで小分けにしておく
と小回りが利きます。
大きなバッグの中に、中くらいのトートバッグを2~3個入れて、荷物を仕分けしておくということです。
例えば「お風呂・洗顔セット」「常に必要なもの」「着替え・暇つぶし用」など。
そうすれば、ロッカーに荷物がすべて入らなかったとしても、
「毎日必要なもの」バッグはベッド脇のイスに置くか、S字フックでベッドの柵にかける。
「お風呂・洗顔セット」はロッカーを開ければすぐ使えるように、下着と一緒にボストンバッグの上に乗せておく。
着替えと暇つぶしは2~3日は使わないので、ロッカーの一番下に入れておく。
などの使い方ができます。
さらに、
- ポーチや紙袋などで用途別に整理
例えば、
「ベッド周り」・・・S字フック、ティッシュ、ビニール袋、充電器、スマホスタンド、耳栓etc
「部屋の洗面所で使うもの」・・・歯磨きセット、コンタクト用品、めがねケースetc
「お風呂に持って行くもの」・・・シャンプー類、化粧水類、ブラシetc
「からだ・顔用の細かいもの」・・・リップ、ボディクリーム、目薬、綿棒etc
「使う頻度が低そうなもの」・・・ひげ剃り、厚手の靴下、もこもこの上着、本etc
などなど。
ポイントは、
ポケットなどにバラバラッと入れるのではなく、必ずポーチやビニール袋や紙袋なんでもいいので、とにかく大きいカバンから取り出しやすい&置きやすい&仕舞いやすいようにしておくこと!
「1回取り出したはいいけどどこ行ったかわからない・・・」
みたいなことになると、しんどい体で細かいものを探すのはけっこう大変です💦
また、
- 何がどの入れ物に入っているのかメモ
を書いてあげると困らなくていいと思います。
まあ、そこまでやる必要あるか?という気もしますが、身体がつらいときに欲しいものが見つけられないとかわいそうだな~と思い、私は用意しました(笑)
準備の段階で夫に「これはここに入ってるからね」と言っても、
どうせ忘れてしまうだろうから、というのもあります。
最悪の場合、看護師さんにそれを見せれば、身体を動かせなくても荷物を取ってもらうことができますからね。
そのほか荷造りのポイントとしては、
- お風呂セット・下着・タオル・洗濯物入れは必ず同時に使うので、近く場所にまとめる
- 手術前までにセッティングする必要のあるものを一緒にまとめる(ハンガー・S字フック・ティッシュなど)
- 一番大きいカバンに小さい物を直接入れない(必ずポーチか袋かなにかに入れる)
- 後日でいいものは後日持って行くことにする
特に最後ですね👆
念のためあれもこれも・・・と持って行きたくなるのですが、手術後2日間くらいは意外となんにもできません!
暇つぶしはもちろん、管につながれているためお風呂にも入れないので、着替えも出ませんでした。
どうせ、入院当日のあとすぐ手術の日にも(私が)病院に行くことになるので、
1日目にロッカーやベッド周りの収納の様子を見て、足りないものは後日追加すればいいやというスタンスでいくのがいいと思います。
(参考)ひとりで入院するときは?
ひとりで入院準備をしないといけない場合、たくさんの荷物をどうやって持って行けばいいのか?
着替えや洗濯はどうすればいいのか?
ということが気になると思いますが、心配無用です!✨
入院手続きのページにも書きましたが、大体の病院では、
- 荷物は、入院までに前もって送っておくことが可能。
- 院内にコインランドリーや、洗濯サービス(回収~クリーニング~配布)がある。
- タオル、下着、部屋着などのレンタル業者が入っている。
ことが多いです!
(全ての病院ではないですが、ある程度の規模の病院なら対応しているのではないかと)
1~2泊ならまだしも、2週間分のすべての荷物を担いで自力で病院まで行くのは大変ですし、
洗い替えのことまで考えると、すごい量になってしまいますよね・・・
事前配送や、コインランドリー、タオルのレンタルなどを利用すれば、
ひとりきりの入院でもなんとか上手くやりくりできそうですので、一度病院に確認してみてください!
・ ・ ・
長くなりましたが、
説明なしのリストのみを次のページに一覧にしましたので、準備の参考にしてください^^