夫(30代)が大腸がん?!

家族が突然がんになったら

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(15)お金のこと(公的助成と生命保険)

がんになったショックがやや落ち着いてくると、
次第に現実的になり、お金の心配が浮上してきます。

手術ってお金いくらかかるんだろう?入院費っていくら?その後の治療は?
私たちに払える額なのか・・・?

何十万円なのか何百万円なのか全く検討もつかず、
真っ青になった私たちですが、よくよく調べてみると意外と「なんとかなりそう」なことが、すぐわかりました。

これからどれくらいお金がかかるんだろう・・・と心配している方も多いと思うので、
この記事では、がんの手術・入院・その後にかかるお金のことについて書いていきます。

まずは「高額療養費制度」

まず第一に、安心してほしいのが、
「高額療養費制度」という国の制度によって大部分が免除or払い戻しされるので、
標準的な大腸がんの手術で「入院・手術で今月のお会計300万円!!(私の以前のイメージ)」みたいなことには、そうそうならないと思います。

年齢・年収などによって変動しますが、
じぶんの「自己負担上限額」以上の金額は、負担しなくていい仕組みになっています。

これは、健康保険料を納めている人ならだれでも平等に受けられる補助なので、
少なくとも「会社の給料から健康保険料が天引きされている」状態の人なら、みんな対象になっていますのでご安心を!

とりあえず、なんだかんだ10万~数十万程度でおさまりそうだ、ということがわかると思います。
(もちろん手術や治療の内容によりますが、うちと同じような病状の方は少なくともこれくらいで済むと思います)

参考までに、ここ↓に目安の負担額の表があり、
大腸がんS状結腸切除の手術の場合は「約35,400~258,000円」となっています。
(この金額の幅は、高額療養費制度の自己負担額の差=年収の差です。)
がん手術の治療費目安 - がん診療と相談 - 受診案内 - 聖路加国際病院

※ちなみにこの高額療養費制度、
・一旦窓口でお金を払って、後から申請して払い戻してもらう
・事前に健保組合から書類を発行してもらい、窓口では自己負担分だけ払う
の2パターンの使い方があります。

ご自分の加入する健康保険組合などのホームページに記載されていると思うので、確認してみてください。

つまり、「最悪、後からでも申請できるから焦らなくても大丈夫!」ってことです。

詳しくは、厚生労働省のこちら↓のページへ。

生命保険の確認

これは人によると思いますが、
ご自身で任意の生命保険に加入されている方も多いかと思います。

加入している人は、
とりあえず保険会社の窓口に電話をかけ、状況を説明すればそれでOKです!
向こうはプロなので、それはそれはスムーズにあれもこれも優しく教えてくれます。

事後報告でも大丈夫!

「事前に連絡しないといけないのでは?」と心配される方もいるかもですが、
不慮の交通事故などを想像してもらうと、事前に伝えておくのは不可能ですよね?

なので、退院してからでも大丈夫です!
もちろん入院前に確認が取れればその方がいいですが、「退院するまでに保険会社に連絡しなかったから保険金が下りなかった」ということはないです。

上で説明した「高額療養費制度」では、
保険適用外の医療費・入院の部屋代ベッド代・食事代などは対象外なので還って来ないのですが、
生命保険でそこをカバーできていれば、ほとんど実質負担なしで入院手術を済ませられることもあります。

一方、生命保険に加入していなかった・・・という人もきっといますよね。

うちも、まさかそんな大病にかかるとは思っていなかったので、
加入はしていたものの、一番掛け金の少ない最低限のプランでした💦

また、がんの診断後は、
希望の生命保険に加入することはほぼ100%無理です。

がんになってから「がんに手厚い保険に入ろう」としても、
手術や入院・治療が終わって少なくとも5年間くらいは経たないと、どこも新規申し込みを受け付けてもらえないです。

がんになったとたん「がん保険」のCMが急に身近になり、
CMを見るたびに「くっ・・・」という気持ちにさせられます・・・⚡

月並みな言葉ですが、生命保険ってしみじみ大事ですね。
(でも上述のとおり、国の高額療養費制度があるので、まだなんとかなります!)

会社の制度を確認

加えて、ひょっとしたらご自身の会社でも独自の補助制度があるかもしれません。

この辺りは、職場の上司・上長に病気のことを伝えるとか、
総務・人事あたりの部署と連絡を取りあうようになると教えてくれると思うのですが、

これについてはそれぞれの会社によって異なると思うので、
まずは会社のイントラや健康保険組合のホームページを探してみるといいかもしれません。

我が家の場合は、夫の会社の健康保険組合の独自の制度のおかげで、
先述の「高額療養費制度」による自己負担額で払った分から、さらに一部お金を還付してもらうことができました。

これには本当に感謝感謝です・・・

そのような制度があることを以前は1ミリも知らなかったので、
みなさんも、念のためご自身の加入する健保組合の制度について調べてみてください!

その他の補助

  • 傷病手当金

入院・手術で働けない期間が長くなった場合は、「傷病手当金」という制度で、もらえなかったお給料を補償してもらえることがあります。

うちの場合は、なんかよくわからないけど(笑)、
会社から「病欠休暇」みたいな感じで有給休暇とはべつに有給のお休みをいただけていたみたいなので、傷病手当金の対象にはなりませんでした。

この辺も会社によって異なると思うので、
傷病手当金を申請できるのかどうか、部門長や総務的なところに確認した方がいいかもしれないですね。

  • 医療費控除

確定申告をする人は、「医療費控除」という技もあります。

1年で10万円以上医療費がかかったら、翌年の確定申告で申請すれば、多少の税金の控除が受けられるという仕組みです。

これには、「高額療養費制度」でまかなえない保険適用外の治療・薬も、
入院時の部屋代・食事代・通院費なども含めることができるのです!

他の補償と違って「払った金額の〇割が還ってくる」とかではなく、
所得税の計算のもとになる「課税所得」から減額されるだけなので、正直そこまでの金額にはならないんですけど・・・

他の家族の医療費も合算できるので、
がんの長期治療が必要になったり、医療費が高額になった場合はかならず活用しておきたいところです。

以前別件で、医療費控除のため確定申告したことがあるのですが、
細かい入力がちょっとめんどうですが、思っていたよりは難しくなかったですよ✨

10万円以上の医療費

※ただし、「年に10万円以上の医療費」というのは、
・高額療養費制度で還ってきたお金
・生命保険でもらったお金
などを差し引いてなお10万円を超えていないといけないのです。

我が家は結局、このふたつを差し引くと年の医療費が10万円超えなかったので、
医療費控除の申請はできませんでした(^^;)

こちらのWebサイトがわかりやすくておすすめです↓

実際にかかったお金

まず大前提として、うちの場合は、
手術でがんを切り取ることができた(はず)なので、抗がん剤や放射線等の治療はやっていません。

その状態で、
【最初の大腸内視鏡検査 ~ 入院手術 ~ 術後1年間の通院】
の1年と数か月でかかったお金を調べてみたところ、

概算ですが、
【だいたい20万円くらい】でした💰

※実費で支払ったお金の額です。

このうち、入院手術代に関しては、
前述の会社の補助と生命保険で全部まかなえたような記憶があります(うろ覚え)。

なので実際負担したのは、入院までの診察・検査と、退院後の費用ですね💡

入院手術は思ったより高くない

どうですか?
思ってたほどはお金かかってないな~と思いませんか?

実際にはもちろん医療費として100万円以上かかっているのですが、
【健康保険の3割負担】+【高額療養費制度】のおかげで、10分の1程度で済んでいるのです。

この2つは、健康保険料を納めていればだれでも受けられる補助なので、みんな平等です。
安心して大丈夫です。

あとは先述のとおり生命保険でどのくらいお金が還ってくるか、になりますね。

でも正直、
生命保険は「還ってきたらラッキー」くらいの気持ちでいいと思います。

そりゃあ手厚い保険に入ってたら、実費以上にお金がたくさんもらえたりもして嬉しいですけど、
その分いままで高い掛け金を払っているわけですから、実際ほんとにラッキーかどうかはわかりませんよ(ポジティブ)。

うちは最低限のプランしかかけていなかったので、
「得した」というほどではなかったですが、最低限は還ってきたし、掛け金も安かったしで、総合的には満足!と思うようにしています(笑)

退院後にお金がかかる

それよりも、前後の通院・検査にめっちゃお金かかってます・・・

これについては高額療養費制度も生命保険も助けてくれないので、
地味に・・・まさにボディブローのように現在進行形で家計を圧迫してます💀

ちなみに退院後は年4回の検査をしていて、
エコー(約6,000円)が2回、CT(約11,000円)が2回という感じです。

たぶん、最低5~6年後まで毎年つづきます。

加えて、年1回は大腸内視鏡検査をやるように言われているので、
1年で5~6万円は必ずかかるということですね。

さらに、これは人によると思いますが、我が家は夫の手術後、
いろいろなものを買ったり食事のスタイルが変わったりしました。

たとえば新しい家電や調理器具を買ったり、
おなかの調子を以前より気にするようになったので、食費もちょっと上がったり。

もちろん検査の度に(ちょっと遠いので)交通費もかかってます。

こういう細々した出費がじわじわと・・・💀
まあ、術後にがんの治療や投薬を継続する場合に比べたら大したことないんですけどね・・・

まとめ:お金は大事

とにかく、
これからがんの手術を受けるかもしれない方にとっては、今後のお金の問題はすごく気になると思います。

少なくとも、うちの場合はこんな感じで、
思ってたよりは全然かからなかった」という印象でした!

入院手術なんてしたことなくて、50万や100万ザラにかかると思っていたので(^^;)

(いま急にふと思ったのですが、
夫は入院生活がたえられずわりと予定より早めに退院してきたので、
そのせいで入院代けっこう安くなってる?ような気もしてきました・・・笑)

それよりも、入院前・退院後の検査やもろもろの出費で継続的に家計に負担がかかります。

検査はまあ・・・仕方ないんですけどね。
年5万あったら旅行行けるよ・・・と思っちゃいますね。

時間的余裕があれば、
補償制度、生命保険、医療費控除などについて、たくさん調べて頭に入れておくといいと思います。

どれも事後申請できますが、
あらかじめ調べておいた方が気持ちが落ち着くと思うので。

※いろいろ調べてこの記事を書いたのですが、如何せんこういう難しい制度とか苦手なので、
万が一まちがったことを書いてしまっていたらすみません・・・💦

参考になれば幸いです。