なんの前触れもなく「がん」になった。
というように私も夫も感じていましたが、
後になってよくよく考えてみると、というかよく考えなくても、
「言われてみれば・・・」という兆候が実はいくつかありました。
大腸がんの前兆として思い当たること
基本的にお腹が弱い
まず夫は、
出会ったころからずーーーーっとお腹が弱い体質でした。
「もう昔からずっとこうだから、しょっちゅうトイレ行くけどごめんね(笑)」と、
付き合った当初に言われたのを覚えてます。
そして実際、ほんとうによくトイレにこもる人でした。
でも、
「男の人はお腹が弱い人が多い」「男の人は牛乳飲むとすぐお腹壊す」
みたいな話を子供のときからちょくちょく耳にしていたので、夫の体質も「そういうもんなのかな?」くらいに思っていました。
ただ私はちょっと心配で、
「お腹弱いの治そうね。大腸がんとかなると怖いんだよ?」と何度も言って、
整腸薬を飲ませたり腹巻をプレゼントしたりしていました。
夫は「いや、もうこれは体質だから。改善しないから(笑)」とか言って、
あまりまじめに受け取っていませんでした・・・
今となってはものすごい壮大なフラグですね。
「痩せたね」とよく言われた
大腸がんが発覚する数年前から夫は、
「あれ?なんか痩せたね。」
としょっちゅう周りに言われていたらしいのです。
結婚するまでは一人暮らしで好き放題の食生活だったので、
結婚してから3食バランスのよい食事を取り始めたおかげでちょっとスッキリしたんだろう、と思っていました。
でも、それにしても「よく言われる」と夫は言います。
なんなら「やつれた?と言われることもある」と。
一人暮らし男子にしては、夫の食生活はそこまで暴飲暴食みたいな感じではなかったんですよね。
野菜も好きだし、多少栄養のことも考えていたし。
それが、結婚して私が食事を作るようになっただけで、
やつれたって言われるほど痩せるか・・・?という疑問はありました。
が、ちょうど仕事がめちゃくちゃ忙しかった時期でもあったので、過労のせいかな?とも思っていました。
・・・実は、がんになる人の傾向や特徴について調べると、
「何もしていないのに痩せる」という項目があるんですよね。
私たちは毎日顔を見ているので「やつれた」とは1ミリも思わなかったけど、
もしかしたらがんの影響で少しずつ少しずつ痩せていったのかもしれない・・・
と思うとすごく怖いです。
(いつがんが出来たのかはわからないので、真相は謎のままですが、
食生活が健康的になったからだと思いたい。)
そして先日、実際にがん発覚の少し前の写真を見返していたら、
「夫、たしかに顔やつれてない・・・?」という衝撃の事実が発覚。
やっぱり毎日一緒にいると気づかないものなんだな~と思いました。
体調不良が増えた
もうひとつ気になっていたのが、夫の体調不良が増えたこと。
付き合っていたころは先述の「お腹が弱い」くらいだったのですが、
しばらくすると「風邪を引きやすい」「頭痛」「肩こり」「腰痛」「偏頭痛」など、
不健康のオンパレードみたいになった時期がありました。
ただ、仕事がかなり立て込んでいたこともあり、
過労とかストレスのせい、もしくは歳のせい。という感覚でいました。
アラサーだったので、
まあそろそろ体もガタが出てくるってよく聞くもんね!
くらいに思っていました。
今思うと、特に腰痛なんかはがんの影響が大きかったのかもしれないなぁと、なんとなく思います。
根拠はなにもないですが、
がんを手術で取りきったあとは、圧倒的に腰痛や偏頭痛の頻度が少なくなったんですよね。
ただ、以前より健康を意識して生活しているから、というだけの可能性もあります。
でも当時の腰痛や偏頭痛は、程度がけっこう重度だったのですが、今は起こっても軽度で済むんですよね。
ちょっと関連性はわかりませんが、関係があるのかもしれません。
まとめ
というわけで、「今思うとあれってがんの兆候だったのかな?」というものでした。
1個目の「お腹が弱い」は確実にがんと関係がある気がしますが、
あとのものは正直、そこから「がん」を想像して予防することは難しかったかなぁと思います。
また、気が滅入っていると、
なんかもうありとあらゆる全てががんの予兆だったのでは・・・
という気持ちになってきてしまうのですが、それは、考えても仕方のないことです!
私も「私のごはんが悪かったのかな」「私との結婚がストレスで・・・」とか考えましたが、
それは永遠に判明することのない事項なので、考えても無駄!と思うことにしました。
(いまもふと考えますが)
がんの可能性をつぶせるとしたら、
「なんかすごくお腹弱いな・・・」という点だと思います。
自分、もしくは周りの人が、常にお腹壊してるという感じだったら、
念のため病院に行かれることを強くお勧めします。