人生初めての「大腸内視鏡検査」を受けることになった夫。
ネットで調べた事前知識で震えあがっていた私たちですが、実際、いろんな意味でけっこう大変でした・・・💦
どんな流れでどんなふうだったのか、詳しく書いていきます。
(詳しい流れは病院によってちがうと思いますが、ご参考までに!)
大腸内視鏡検査ってどんな感じ?
事前説明と診察、下剤を受け取る
前の記事に書きましたが、
「内視鏡検査を受けたいんですけど」ですぐに検査を受けられるわけではなく、
事前診察と事前説明があるので、検査の数週間前に一度病院へ行っています。
そこで検査をしても問題ないかの診察?と、検査の詳しい説明が聞けます。
そのとき、
検査の説明の紙といっしょに検査用の下剤を2種類もらいました。
1つは、小さい容器に入った液体の下剤。
もう1つは、大きなプラスチックのパウチみたいな袋に入った粉の下剤。
これを持って帰って、2つの薬が部屋の隅にあるのを見て鬱々としながら、検査までの数週間を過ごします(笑)
検査前日の食事(19時以降絶食)
検査の日は腸をからっぽにしないといけないので、前日は消化しやすいものしか食べちゃだめです。
(食べていいものリストみたいな紙を病院でもらえると思います)
また、夜ごはんは19時までに摂り、それ以降は絶食でした。
説明の紙に書いてあるとおり、以下を用意。
・朝ごはんは耳を取った食パン
・昼ごはん(会社)は具なし海苔なしの塩おにぎり
・お腹が空きそうなので、おやつにクラッカー(塩がついてるやつ)
・夜は素うどん(だし汁でやわらかく煮たうどん)
・・・の予定だったのですが、
連日残業で帰りが遅かったので、おそらく19時には帰ってこないだろうと考え、
・予備のおにぎり&ウィダーインゼリー
も持たせ、会社で19時までに夕食を摂れるようにしました。
(案の定、帰りは21時に・・・)
「そこまで厳密にやらないといけないの?」と思うかもしれませんが、
食物繊維や油の多いものを食べると消化しきれず、下剤でも排出されず、腸に残ったままになります。
内視鏡で見るとき、腸に残ったものと病変(ポリープとか)が重なっていると、発見できる病気も発見できないので、
①食べていいものリストのものだけ、②時間内に食べる、のが一番安心だと思います。
とにかく食物繊維や油分を多く含むものやお肉類は避けます。
おやつは、塩がついてるだけのシンプルなクラッカーならOKみたいでした。
クッキーやカロリーメイトでも良さそうだったのですが、念のためできるだけシンプルそうなものを買いました。
※飲み物は、水、お茶、スポーツドリンクは飲んでもいいみたいです。
むしろお通じをよくするために、水分はじゃんじゃん摂取した方がいいそうですよ。
※前々日の食事制限はないのですが、
あまりにも食物繊維の多いものばかり食べたり、量を食べすぎたりするのはやめた方がいいかもしれません。
※あと可能ならアルコールも数日前から控えた方がいいらしいです。
検査前日夜、下剤1を服用
前日の夜寝る前に、
まず、小さい容器の、液体の下剤を服用します。
↑病院によっては錠剤のお薬のこともあるみたいです。
これをコップ1杯の水にピューーーっと注ぎ入れて混ぜ、飲みます。
夫曰く「あまい薬の味(悪い意味)」だそう。
この下剤が効き始めるのは7時間~10数時間後とのことなので、
次の朝起きたら下剤が効いてくるころってことですね。
検査当日の朝は絶食、下剤2を服用
先述のとおり、前日の夜ごはん以降は水分以外は口に入れてはいけません。
当然当日の朝ごはんもなし。
もうひとつの下剤「ニフレック」というものを服用し始めます。
これは透明の大きなプラスチックバッグみたいなものに入った粉なのですが、
まず容器半分(1リットル)の水を入れて振って溶かし、さらに水を足して2リットルにし、よく混ざるようにします。
飲み方もちょっとめんどくさくて、
コップ1杯分を10~15分かけてゆっくり飲み始め、1時間当たり1リットル(半分)くらいのスピードで飲まなきゃいけないというルール。
これが、絶妙に変な味(まずい)らしいです(笑)
絶妙なまずさの液体を2リットル、ゆっくりゆっくり飲まなきゃいけないので、結構つらいと夫は言っていました・・・
大概は1リットルくらい飲むとトイレをもよおすひとが多いようで、
最終的には「固形」のものがなくなり、無色かうすい黄色の水みたいな便になったら、腸がきれいになった証になるそうです。
夫はもともとお腹がゆるいので、前日夜の下剤を飲んですでにお腹ゆるゆるで、
ニフレックを飲み始めてすぐに「うっ」とお腹が痛くなり、トイレに駆け込んでいました。
そこからもう、少し飲んではトイレへ、飲んではトイレへを繰り返し、
まずい液体を無理やり飲まないといけないこと、お腹の下痢の痛さ、そしてお尻の穴の痛さでヘロヘロになっていて、
とても可哀想でした・・・
(あまりにもお尻の穴が痛いので、途中でお風呂でお尻を洗って、クリームを塗ったりしました)
寒い時期は、特にいろいろきついと思います。
おなかをあたためる湯たんぽとかカイロとか、ぶあつい靴下や毛布や上着を用意しておくといいかもしれません。
★排便が起こりにくいひとは、体を動かしたり歩き回ったりすると促進されるそうです。
★1リットル飲んでも排便がない場合は、具合が悪くなければ慎重にすすめ、
具合が悪くなったり2リットル飲み切っても排便がない場合は、すぐにお医者さんに相談した方がいいみたいです。
★そもそも、前日の下剤(ピコスルファートナトリウム液)を飲んでから翌朝までに排便がなかった場合は、
さらにニフレックを飲むと腹痛や嘔吐を引き起こすことがあるので、一度お医者さんに相談した方がいいとのことです。
普段から便秘気味なひとは、下剤1・2ともに、ちょっと気を付けて様子を見ておかないといけないですね。
いよいよ検査へ
検査は昼からで、病院で言われた通り、検査の10~20分前くらいに着くように行きました。
持ち物は、説明書の紙に「替えの下着を用意してきてください」とあったので、
パンツを1枚持っていくくらいでした。
※鎮静剤を使って朦朧とするので、
検査を受ける本人が自転車、バイク、車などを運転するのは絶対にだめです。
車がない場合はタクシーや電車・バスで!
※検査後けっこうフラフラな状態だったので、可能ならタクシーが安心です。
夫はすぐに名前を呼ばれて、検査着に着替えるために小部屋へ入っていきました。
1時間半ほどかかると言われたので、コロナ禍だったのもあって私は一旦家へ帰ることに。
夫を見送ってから車に乗り込みましたが、私の方がどきどきして、運転するのがちょっと怖かったのを覚えています(笑)
1時間半後、結果を聞きに
受付時に言われた時間に、再度病院へ向かいました。
着いたときはまだ夫は鎮静剤で眠っていたので、すこし待合室で待つことに。
少しして、目が覚めた夫が私服に着替えて戻ってきました。
「若干フラフラする・・・」と言って、ボーっと眠そうな感じでした。
夫にどんな様子だったか聞いたところ、
・検査着に着替えたら、すぐに横になって鎮静剤の注射を打たれた。
・その後の記憶はほぼなく、気付いたらベッドで寝ていた。
・起きてしばらくは頭がボーっとして、フラフラした。
・おしりに違和感などは特になかった。
とのことでした。
この後、診察室に呼ばれて先生から話を聞くことになりますが、
この時はとにかく、恐れていた大イベント(内視鏡検査)を乗り切ったことに安心し、
これからまさかがん宣告されるなんて、思ってもいなかったのでした・・・
(検便が陽性だった時点でもちろん不安はありましたが、
病気だとしても、がんはないだろ!と楽観視していたところがありました)
検査結果の話は次の記事にしようと思います。
検査後の注意事項
検査の後に注意することとして、
事前説明や先生から言われたことをまとめておくと、
- 鎮静剤を打っているので、車・バイク・自転車等の運転はしない
- 組織検査(生検)をしているので、アルコールや辛いもの、炭酸、コーヒー等は摂取しない。
(切ったところから出血するかもしれないから) - 検査時に腸内に空気を送り込んで膨らませているので、おなかが苦しく感じることがある。
その場合はおならを我慢せずして、右側を下にして横になると楽になる。 - ポリープ切除を行った場合は、数日は飲酒と激しい運動は禁止。
一週間くらいは切除個所から出血する可能性があるので安静に。
内視鏡で大腸の中に腫瘍があった場合、ごくちっちゃなサイズ(1センチとか)であれば、
管の先についた器具で、その場で切除することができるそうです。
これで完結した場合は、万々歳ですね。
そのためにも、腫瘍が大きくなる前に大腸内視鏡検査を受けることが大事です。
(腫瘍が大きいと、その場での切除ができなくなります)
まとめ
これから初めて大腸内視鏡検査を受けるひとは、かなり不安だと思います。
検査自体は、鎮静剤を使ってくれるところなら本当に「えっ?」というほど何も感じないみたいです。
それより、事前の「消化の良い食べもの」を3食分準備することと、
なにより「下剤を飲むこと・腸をきれいにすること」がけっこう大変でした・・・
家族の人はいろいろと準備やサポートに協力してあげましょう。
一人で受ける方はなおさら、しっかり準備してから臨んだ方がよさそうです。